「最近、気持ちが落ち込みやすい…」
「うまくリラックスできない」
「人と話すとドッと疲れる」
こうしたメンタルの不調は東洋医学の心気虚の状態かもしれません。
今回は心気虚の特徴と心を弱める食材、そして心を強くする食材をまとめて解説します!

心気虚の特徴
心(しん)はメンタルの調子を整える作用があるので、心のパワー不足である心気虚ではメンタル不調が起こります。
心気虚の状態だと過度に緊張しやすくなるので、人混みや人との会話で異常に疲れるのが特徴です。
また、気持ちが落ち込みやすくなり、集中力が続かなかったり不安を感じやすかったりもします。

メンタルだけでなく肉体的にも動悸や息切れが起こりやすく、さらに気持ちが昂る事で不眠傾向となります。
これは心の機能が低下している状態で、イメージとしては電池が弱って電気が切れかかっている状態です。
過労や睡眠不足、ストレスがきっかけで心は弱りますが、普段の食事も心に大きく影響します。

心を弱める食材
身体の調子を整えるために食事を薬と考える薬膳では、体に悪いだけのものが存在するとは考えません。
身体にプラスの影響がある物でも過ぎればマイナスとなるので、どんな食材も多すぎると毒になると考えます。
基本的に心を弱らせやすい食材は血流を悪くするもので、塩分が多く味が濃い物や脂っこい揚げ物は負担となります。

また、砂糖が多いジュースなどの甘い物も控えめにする必要があり、基本的に血糖値や血圧などに気を付ける事が大切です。
アルコールなどもたまになら構いませんが、過ぎれば負担となるのでほどほどにしましょう。
そして、コーヒーなどカフェインの多い物はプラスの効果もありますが、ほどほどにする事でデメリットは少なくなります。

心気虚を解消する食材
心気虚の状態は体温が下がってメンタル不調を起こしているので、まずは心を弱らせる食材を減らし気血を補う食材をとる事が必要です。
気血を補う食材には山芋やカボチャ、ニンジンなどに加えて、鮭や鶏肉などもお勧めです。
また、オメガ3脂肪酸は精神の安定に効果があるとされるので、サバやイワシなどの青魚も有効です。

他にもメンタルを安定させる作用がある食材にナツメやナッツ類などがあります。
心気虚になる人は体温が低いので温かい料理が大切で、お粥やスープなど消化しやすい食事もポイントになります。
睡眠の質を確保する事も大切なので、カモミールやパッションフラワー、ローズなどのハーブティーを寝る前に飲むのもお勧めです。

まとめ
心気虚は心のエネルギー不足でメンタル不調の原因となります。
心に悪い食事は血流を悪くするものです。
心気虚の解消には気血を補う食材や睡眠の質を高めるハーブティーなどです。