最近、朝から体がだるい。すぐに疲れてしまう。気持ちはあるのに体がついてこない…。
そんな状態は東洋医学では気が不足している気虚(ききょ)の状態と考えます。
今回はそんな気虚の特徴と、気を満たす呼吸法、そして昼の過ごし方のポイントをお伝えします。

気虚の特徴とは
気とは体を動かし心を支えるエネルギー源で、気が不足すると疲れて息切れしやすく、食欲不振や冷えに悩まされ意欲の低下も見られます。
東洋医学では気というものは主に脾(ひ)と肺(はい)が生み出すと考えているので、食べることと呼吸することがエネルギーの源なのです。
気虚になる人の多くは暴飲暴食による胃腸の弱りや、普段から浅い呼吸を繰り返すことで気が不足するようになっています。

さらに過労や睡眠不足などは気の消耗を早めるので、生活習慣が悪い人も気虚になりやすくなります。
生活習慣の中で問題となるのは大食いや早食い、寝る前の食事などで、胃腸が弱る事で気が不足しやすくなります。
さらに運動不足は一番の問題となり、普段から運動不足の人は呼吸の浅さが目立ち慢性的な気虚になっているのです。

気虚を解消する呼吸
気を整える第一歩は呼吸になりますが、現代人はストレスで呼吸が浅く、胸や肩で息をしているために気が不足しています。
そのせいでお腹の動きが悪く、気の巡りが悪くなり不足しやすくなるのです。
そんな人にお勧めなのが丹田呼吸法で、おへその下にある丹田に意識を向けて腹式呼吸をする事で気が満ちて整いやすくなります。

やり方は4秒鼻から息を吸い、4秒止め、口から8秒かけてゆっくり吐き出します。この時に吸うのに合わせて下腹を膨らませて、吐くのに合わせてお腹を凹ませます。
目標はこの丹田呼吸を1日に合計3分行う事で、1日をかけて3回に分けても構いません。
普段から丹田を意識することで気が下から満ちやすくなり、心身ともに元気になって意欲も湧きやすくなります。

昼の気を高めるケア
気は食事と呼吸で作られますが、気を高めるもう一つのポイントが太陽のエネルギーです。
太陽の光を浴びることは体に気を補い、 特に朝の光は体内のリズムを整えセロトニンの分泌を促す効果があるとされます。
また、夕方近くの穏やかな日光は体を温めリラックス効果をもたらすので、この時間に、軽いウォーキングや日光浴を行いましょう。

日光は背中に当てるのが効果的で、背中には経絡やツボが集まり夏の時期に背中に日光を浴びることは免疫力を高める伝統的な健康法として知られています。
さらに、昼食には気を補う米やサツマイモ、鶏肉や山芋などをゆっくり噛むことで気が満ちていきます。
基本的に早食いや大食いは避けて、しっかりと噛む事が気虚を予防する習慣になります。

まとめ
気虚は脾と肺が弱る事で起こる症状です。
解消のためには丹田を意識した呼吸法を行う事です。
また、昼間の内に日光を背中に当てたり気を補う食事をすることもポイントになります。
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