「肩こりや腰の重さ、朝の体のこわばり…」
「それらは痛みの前ぶれサインかもしれません。」
身体は痛みが出る前に様々なサインを出しています。
今回は東洋医学の視点から、『東洋医学の痛みのサイン』『お灸・足湯・温活による痛み予防』『良質な眠りを作る香りと呼吸法』を紹介します。

東洋医学の痛みのサイン
東洋医学では痛みの原因は気血水の滞りと考えているので、普段から気血水が滞りやすい人ほど痛みやすいのです。
そのため、痛みを解消したり予防したりするためには、全身の気血水の流れを整える事が必要になります。
流れが悪くなってくると、普段は気にしていなくても痛む前にダルさや動きにくさを感じています。

歩き過ぎたら足がパンパンになっているのは、水が滞っているサインで人によっては血も滞り痛みを感じます。
精神的なストレスが溜まれば気が滞り、それだけでも痛みますが血が滞るとさらに強い痛みになります。
大切なのは流れが悪くなってきた時点で対処する事であり、そのための方法が東洋医学の鍼灸やあん摩だったりするのです。

お灸・足湯・温活で痛み予防
主に痛みの原因となるのは冷えや血行不良で、流れが悪くなっている状態が痛む前段階なのです。
大切なのは普段から温めて流れを高め、痛みの原因となる気血水の滞りを解消する事です。
お灸であれば内くるぶしの上で指4本分の所にある三陰交(さんいんこう)に、お灸をするのが冷えの解消に効果的です。

他にも三陰交の辺りまで足湯に浸かるのも効果的で、その辺りを温めるだけでも全身が温まります。
そして冷やさないための工夫も必要となり、特に首とお腹、足首の露出を減らすことは重要です。
首や足首は血液が冷やされやすいポイントであり、お腹は冷えると内臓の機能が低下するので普段から腹巻やカイロで温めておくことも必要になります。

良質な眠りをつくる呼吸法と香り
東洋医学では眠りは血や水を増やし、流れを高める大切な時間と考えています。
本来なら昼に体温が高まりますが、体が痛みやすい人は昼も体温が低いか血や水が不足しています。
また、夜に眠れない人の多くは、呼吸が浅く体温の調節が上手くいってない人が目立ちます。

大切なのは寝る前に深い呼吸をしておく事で、4秒吸ってお腹を膨らませ、8秒吐いてお腹を凹ませる腹式呼吸を意識する事です。
また、好きな香りで精神を安定させるのも深い眠りに有効で、ラベンダーやカモミール、サンダルウッドなどのアロマもお勧めです。
就寝30分前には寝る準備を始めて、ラベンダーやカモミールのハーブティーなどを飲むのも効果的です。

まとめ
身体の痛みは気血水が滞る事で起こります。
大切なのは気血水が滞らないように体を温めておくことです。
寝る前に深呼吸をしておく事も気血水の巡りを高めます。