体の冷えは陽虚のサイン? 五臓で読み解く加齢と不調

「最近、体が冷えやすい」「疲れやすくなった」「朝がつらい」

そんな症状は加齢による五臓のバランスの変化が関係しているかもしれません。

今回は『加齢と五臓の関係』『陽虚が原因の不調』『冷え性のツボ押しケア』についてお話しします。

加齢と五臓の関係

東洋医学では体を支えるのは肝・心・脾・肺・腎の五臓で、五臓は年齢とともにバランスが少しずつ変化します。

肝は血と感情をコントロールし、加齢とともに機能が低下するとイライラしたり目が疲れやすくなったりします。

心は血を巡らせ精神を安定させるので、加齢に伴い弱ると動悸や不眠に悩まされるようになります

脾は消化吸収をして気を生成するので、弱れば胃もたれや疲労を感じやすくなります。

肺は呼吸を通して水分代謝をつかさどるので、弱れば皮膚が乾燥し免疫も低下しやすくなります。

腎は血圧やホルモンを調節するので老化と関係が深く、弱れば老化が加速し冷えや腰痛に悩まされやすくなります

陽虚が原因の不調

東洋医学の陽虚(ようきょ)とは体を温めるエネルギーが不足している状態で、手足の冷えやむくみを起こします。

エネルギーが不足すると朝に起きられなくなり、普段から下痢気味で顔色が白っぽく元気が出なくなります。

陽虚は特に腎と脾の弱りが影響し、普段から冷たい飲食や過労、睡眠不足が多い人は加齢とともに一段と弱ります

予防のためには冷たいものを避けて温かい飲み物を選ぶことで、腎を元気にする黒豆茶や脾を元気にするナツメ茶は特にお勧めです。

また、体を温めるエネルギーは動くことで作られるので、運動不足だと体は冷えやすくなります

ですが、運動がストレスになる人は軽く体を動かすくらいにして、普段からお風呂などで体を温めるようにしましょう。

冷え性のツボ押しケア

脾と腎が原因の陽虚を解消するには身体を温める事が必要で、そこで役立つのが気海(きかい)と関元(かんげん)というツボです

気海はお腹の中心のおへその下の1寸5分(3~4㎝)にあるツボで、全身を温めます。

関元は気海のすぐ下でへそ下3寸(6~8cm)の恥骨の上のツボで、脾腎の両方の機能を補い全身を温める効果があります。

どちらのツボも温めるのが効果的なのでお灸が理想ですが、蒸しタオルやカイロで温めてもOKです

入浴の際もヘソ下まで浸かっていれば全身が温まるのは気海と関元を刺激しているからなのです。

また、手で擦ってやるのも効果的なので、腹痛がある時に自然と擦ってしまうポイントでもあり温めたいときに擦るのも効果的です。

まとめ

年齢とともに五臓は弱り、腎の弱りは老化を加速させます。

脾と腎の弱りは陽虚の原因となり体が冷えやすくなります。

冷えを解消するには気海と関元のツボ刺激がお勧めです。

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