「最近、爪が割れやすい」「肌のツヤがない」「呼吸が浅い気がする」
それ、体からの不調のサインかもしれません。
今回は自分の体からのサインを読み解くセルフ診断法と、体を内側から整えるための週末の習慣を東洋医学の視点でご紹介します。

爪の色ツヤ診断
東洋医学において爪は筋肉の延長とされ、全身の血(けつ)の状態を反映すると考えます。
健康な人の爪はピンク色でツヤがありますが、血が不足している血虚(けっきょ)の場合だと色が白っぽく割れやすくなります。
紫っぽくなっている爪は血滞(けつたい)のサインであり、血流が悪くなっており体が冷えている場合もあります。

赤みが強い時には体に熱がこもっており、人によっては水分不足を起こしている場合もあります。
色の変化に加えて爪の横筋や凹みなども肝の機能に問題がある場合が多く、自律神経が乱れている場合が多くあります。
また、血虚や水分が不足した状態だと肌の乾燥なども現れ、赤みや痒みを伴う場合は血滞と判断します。

呼吸や姿勢からわかる自律神経バランス
東洋医学ではキレイな姿勢を維持するには一定の体温が必要と考えており、姿勢が悪い人は呼吸が浅く体温が低いと判断します。
呼吸は気の流れを整える大切な動作で、呼吸が浅いと気が巡らず体が冷えて姿勢が崩れると考えます。
また、肩が前に入っている巻き肩の人は肺が圧迫されて呼吸が浅く、背中が反っている人は緊張型のために呼吸が浅い傾向にあります。

下腹がポッコリ体形の人は腎が弱っており骨盤底筋なども弱い傾向にあり、呼吸が浅く姿勢が悪くなりやすいので呼吸しながら行う骨盤トレーニングがお勧めです。
まずは仰向けに寝て膝を軽く曲げ足を肩幅に開き、リラックスしてお腹を膨らませゆっくりと息を吸います。
次に5秒ほど息を吐きながら肛門を締めてお腹の中に引き込むように力を入れます。この呼吸と肛門を締める動作を10回程度繰り返し行います。

週末の整体dayという新しい習慣
現代人は体を整える時間の不足から自律神経が乱れて姿勢が悪くなり、姿勢が悪いから気血水が巡らず不調が起こります。
東洋医学では気血水を巡らせることを重視しており、意識して巡らせることが大切と考えています。
そのためにも週末などの休日には、意識して体を整える日を作りましょう。

食事に気を付けたりお風呂などで体を温める習慣も大切ですが、セルフ整体をする時間も大切になります。
特に呼吸を合わせた体操を寝る前に行う習慣は、自律神経を整えて気血水を巡らせるのに役立ちます。
基本的に身体がリラックスして深い呼吸が出来るようになれば、姿勢もキレイになり気血水も巡るようになります。

まとめ
爪や肌は自分の状態を知るのに役立ちます。
自律神経を整えるのに呼吸を合わせた骨盤底筋のトレーニングはお勧めです。
週末だけでも行うことで体は整いやすくなります。
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