「イライラすると、肩がこる・頭が痛い…そんな経験ありませんか?」
東洋医学では感情と体の不調は深くつながっていると考えます。
特に呼吸と感情、痛みは密接に関係していると考えており、感情の滞りが体の老化を早めると考えられています。
今回のブログでは、「イライラが痛みを呼ぶ」「呼吸と感情と痛みの関係性」「気持ちのデトックス」という内容で解説しています。

気持ちのイライラが痛みを呼ぶ?
東洋医学で怒りやイライラは肝(かん)の働きと関係があり、肝による気の流れのコントロールが上手くいっていない時に起こります。
そしてイライラする事で気の流れが滞り、すると筋肉が緊張して血流が悪くなり肩こりや頭痛、胃の痛みなどが起こりやすくなるのです。
気は血や水を巡らす作用があるので、気の巡りが滞ると上半身では特に血が滞り、下半身では水が滞りやすくなります。

血の滞りは疼いたり刺すような痛みを起こし、水の滞りは重だるさを起こし関節の腫れや変形の原因となります。
また、気が滞った状態が長く続くことでイライラが強くなり、他人に対して攻撃性が高まる事があります。
さらに頭に熱がこもる事で部分的な水の不足を招くと、イライラする頻度が多くなりさらなる血と水の滞りを招きます。

呼吸と感情と痛みの関係性
イライラが続くことで気血水の滞りがひどくなると、さらに痛みは強くなり痛む事でイライラしやすくなります。
きっかけとなるのは気の滞りですが、その背景には気を取り込む呼吸が浅くなっていることが関係します。
呼吸が浅くなると気の巡りが滞り、体に余分な緊張が出やすくなり気血水が滞ります。

さらに気の滞りは怒りや不安など感情の乱れを招き、それがまた痛みを強める悪循環に陥ります。
そのため、イライラしている時ほどゆっくり深呼吸して、気の流れを整える事が大切になるのです。
また、肩や胸を開くストレッチで呼吸を深めるのも有効で、呼吸が整うと気が巡って感情が安定し痛みも和らぎやすくなります。

気持ちのデトックスも老化予防
喜怒哀楽などの感情は気の流れに直結し、怒りや不安が長く続くと気の巡りが滞り血や水も滞りエネルギーも低下します。
その結果シワや白髪が増え、疲労感が強くなるなど老化のサインが早く現れることがあります。
大切なのは深呼吸や軽いストレッチで気持ちを切り替える事で、同じ感情に長く捉われないようにする事です。

感情を切り替えるのにお勧めなのは腹式呼吸で、楽な姿勢で座るか背筋を伸ばして立って行います。
口からお腹をへこませながらゆっくりと息を吐き出し、 鼻からお腹が膨らむのを感じながらゆっくりと息を吸い込みます。
ポイントは息を吸う時よりも吐く時を少し長めにする事で、5~10分ほど可能なら続けましょう。
また、日記を書いたり自然に触れたりするなどで、感情を外に出す習慣も効果的となります。

まとめ
イライラが続くと気血水が滞り体が痛みやすくなります。
滞りのきっかけは浅い呼吸にあります。
大切なのは気持ちを切り替えるために、イライラが続いたら腹式呼吸を行うことです。