「食べていないのに太る」「体が重くて動きたくない」「冷えるとさらにむくむ」
そんな人は東洋医学の水虚(すいきょ)が関係しているかもしれません。
今回は、『水虚タイプが太る原因』『効果的なダイエット法』『痩せる身体を作るツボとストレッチ』を東洋医学の視点から解説します。
水虚が太る原因
東洋医学の水(すい)とは体を潤し代謝を支える大切な要素で、水が不足した水虚とは必要な潤いを保てない状態になります。
結果として代謝が低下し体が冷えやすくなり、老廃物が排出されにくくなる事で脂肪を溜め込みやすくなるのが太る原因となります。
水虚が起こっている時の特徴的なサインとしては冷え性や乾燥肌があり、さらにトイレの回数が少なかったり尿の出が悪かったりします。
顔や下半身がむくんで老廃物が溜まる事で体重が増え、見た目にもぽっちゃりした印象になります。
水虚のタイプは血流も滞って冷えやすくなるので、脂肪燃焼が進みにくい冷え太りとなります。
また、水虚の人は喉が渇きやすいですが、その際に体を潤す作用がある甘いものを摂りがちなのも体重増加につながる原因なのです。
水虚のダイエット法
水虚のダイエットでポイントとなるのは温めて潤しながら巡らせる事で、まずは白湯やスープなどで温かい水分をゆっくりと摂る事です。
さらに水を補い腎を元気にする食材である黒豆や山芋、ナツメやクルミ、海藻などを食べるのもお勧めです。
そして、老廃物の排泄を促す生姜や葱、ミョウガやハト麦などを煮たり蒸したりする調理法で食べるのが大切になります。
普段の生活では下半身を冷やさない事が特に重要なので、長い靴下や腹巻きなどを活用しましょう。
そして湯船にゆっくり浸かって睡眠をしっかりとり、生姜湯や黒豆茶を飲む習慣で体が温まり巡ります。
腎が元気になると体が温まりやすくなり代謝が上がるので、水分代謝も高まりむくみの解消や脂肪燃焼につながります。
水虚のツボストレッチ
水虚のツボストレッチで有効なのは内くるぶしとアキレス腱の間にある太渓(たいけい)や、足裏で足の指を曲げた時に最もくぼむ場所にある湧泉(ゆうせん)です。
太谿は冷えと浮腫みの解消に役立ち軽めに10秒ほど刺激し、湧泉は血行を高めて冷えを解消するのに役立つので強めに20秒ほど刺激します。
特に朝の起床後で体が冷えている時にやっておくと効果的で、その後にアキレス腱を伸ばすストレッチを10秒ほど行いましょう。
また、腰の中央付近には腎兪(じんゆ)という腎の働きを高めるツボがあり、これはゆっくりと腰回しをする事で刺激します。
入浴後に行うと効果的なので、深呼吸を意識しながら左右に10回ほど回しましょう。
基本的に水虚タイプは激しい運動はお勧めでないので、軽めの動きに深呼吸を合わせて体が温まるまで行いましょう。
まとめ
水虚タイプは潤い不足のために代謝が低下しているタイプです。
ダイエットの際にはハードな運動よりも温めて巡らせる生活を意識しましょう。
太りにくくなるには太谿や湧泉を刺激して腰回しを行うことです。
⇒自分の体質を知ろう!大阪市北区で東洋医学の体質診断が受けられます