指や肩、膝などの関節痛に悩まされていませんか?
「関節が痛んで重だるい」
「動かすと痛い」
「夜になると疼く」
こんな症状は原因が同じとは限りません。
今回のブログを見れば関節痛が起こる原因と、対処のための食材と食事の仕方が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
関節痛を起こすタイプ
関節痛が起こる原因の一つに気が不足する気虚があり、気が不足すると血や水が滞り関節の痛みや重だるさが出ます。
さらに気虚になると気圧や湿度、寒さに弱くなることで、季節性の痛みも出やすくなります。
そして気という概念には関節や筋肉をしっかり支える役割もあるので、気虚により関節が不安定になると動くときに痛みや違和感が出やすくなります。
血の巡りが不十分で血虚になると、関節に十分な栄養と潤いが届かないために関節の引きつりや痺れも伴いやすくなります。
血虚の痛みは夜や休んでいる時に強くなることが多いので、夜に疼くような痛みを伴うときは血虚を疑います。
血虚は水虚の原因ともなり、余分な熱や老廃物を流せないと炎症や腫れを起こして変形につながります。
朝食で「脾・肺・腎」を補う食材とは?
指の関節痛を起こす気虚の原因となるのは脾ですが、そこに肺と腎の気虚も加わることで関節の腫れや変形が悪化します。
そのため、普段の食事から脾・肺・腎を補う食事をとる必要があり、気を高めるのに効果的な朝食は特に重要になります。
脾・肺・腎でお勧めの食材はそれぞれに異なりますが、同時に気を補ってくれる食材が山芋です。
山芋は気虚を解消するのに効果的で、脾・肺・腎の全てを元気にしてくれるのでとろろご飯などは朝食にお勧めです。
また、豆類も気虚の解消に役立つので、豆腐の味噌汁や黒豆の納豆なども朝食にはお勧めとなります。
基本的には脾気虚の解消を優先するので、米や芋類、豆類を中心に朝食を作るのが気虚の解消に役立ちます。
食事のリズムと咀嚼の重要性
東洋医学では身体を元気にするのに食材も重視しますが、食べ方や時間も重視しています。
例えば、決まった時間に食べると消化吸収力が安定し、気血がスムーズに作られると考えます。
また、どんなに身体にいい物でも食べ過ぎれば負担がかかり、脾気虚となり肺と腎も弱らせるので腹八分目も重要です。
時間に関しても、食事は脾が活発に動く7~11時に食べることを推奨しており、夜は粗食にすることを勧めています。
また、よく噛む事を重視しており、噛んだ分だけ脾の負担が軽くなり気虚が起こりにくくなります。
よく噛むと気を巡らせる効果もあるので、血や水も巡り関節が腫れて痛むことが減るようになります。
まとめ
関節痛の原因は気虚や血虚、水虚などになります。
それらを解消するのに効果的なのは朝食に山芋を食べることです。
また、食べる時間や量、噛む回数なども意識すると気虚などは解消されやすくなります。