東洋医学では同じ土タイプに分類される体質でも、陰と陽によって養生の方法は大きく異なります。
陰土タイプは陽土タイプよりも控えめで前に出る事を好まず、常に穏やかな雰囲気を持っています。
精神的には最も安定しているタイプですが、冷えやエネルギー不足が原因で胃腸が弱りやすいのが特徴です。
今回のブログを見れば陰土タイプの体質やかかりやすい症状、そして元気に過ごすための養生法が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
陰土タイプの特徴
陰土タイプは全てのタイプの中で最も穏やかで控えめで、争いごとを避ける典型的な平和主義のタイプです。
常に周囲への気配りを細やかに行い、前に出るより一歩下がって人を支えることが得意です。
用心深く心配性なので考えすぎる傾向があり、責任感の強さから自分の事を後回しにしがちです。
陽土タイプは明るく包み込むイメージですが、陰土タイプはひっそりと静かに支えてくれるタイプです。
甘い物が好きでよく食べますが、食べ過ぎるとすぐに消化不良や下痢を起こす少し虚弱なタイプでもあります。
基本的に体温はあまり高くなく、胃腸の不調からむくみやすく疲れやすいのが特徴です。
起こりやすい不調
食べるのが好きなのが土タイプの特徴ですが、陽土タイプほどは胃腸が強くないので消化不良や食欲不振も起こります。
基本的に水分代謝が悪く浮腫みやすいので、疲れるとめまいや集中力の低下が起こります。
精神的に思い悩む傾向が強いので、不安を感じやすく心配性なのが特徴です。
身体が強くないので、普段から身体の重だるさに悩まされやすく冷えやすいのも特徴です。
筋肉量が少ない傾向にあるので、運動が苦手なために人よりもむくみやすくなります。
思い悩みやすいのが特徴ですが、精神的に安定しているので精神疾患などを患う事は少ないと言えます。
陰土タイプの養生法
陰土タイプに必要なのは身体を温める食養生で、温かく消化にやさしいお粥やスープ、煮込み料理などが必要になります。
特に山芋やカボチャ、人参にナツメ、生姜など胃腸を補う食材を入れると元気になります。
陰土タイプに大切なのは身体を冷やす食材を避ける事で、冷たい飲み物や生野菜、過度な砂糖は控えるようにしましょう。
生活習慣では冷え対策が大切なので、普段からお腹と足元を冷やさないようにして温かい飲み物を飲みましょう。
ウォーキングや体操などの適度な運動で水分代謝を高める事も大切ですが、無理せず少しずつ継続する事が大切になります。
普段から考えすぎて悩む傾向があるので、気分転換を意識して外出したりガーデニングなどをするのがお勧めです。
まとめ
陰土タイプは周りをサポートする控えめなタイプです。
食べるのが好きですが胃腸はあまり強くありません。
食べ過ぎを控えて温かい食事をとる事が元気の秘訣です。
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