春に体調を崩していませんか?
「頭がボーっとする」
「首がこる」
「鼻水がひどい」
こんな症状は春の気候に身体がついていけてないかもしれません。
今回のブログを見れば春に不調が起こる原因と、解消のためのツボ押しケアや薬膳が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
春の身体ケア
春は気圧と寒暖差の変化が最も大きい時期で、急に代謝が上がる事で身体に熱がこもって鼻水など風邪のような症状が出やすくなります。
気圧や寒暖差の変化は自律神経の負担となり、自律神経が通っている首周りの筋肉は緊張しやすくなり痛みやコリの原因となります。
そのため、春の不調は頭痛や花粉症など頭部の症状が多く、東洋医学では肝の働きが亢進するのが原因と考えます。
肝の働きを整えるには気の巡りを高める事がポイントになり、早寝早起きで太陽の光を浴びるのがお勧めです。
頭にこもった熱は運動不足で余計に溜まるので、ウォーキングやハイキングなどどんどん外に出る事が大切です。
ただし、春は寒さも残るので過度な薄着は禁物で、軽く羽織れる服を持って出かけましょう。
気滞の薬膳
肝の働きが高まると起こりやすいのが気滞の症状で、気滞とは頭にこもった熱が発散されない状態です。
肝の働きを落ち着けて気滞を解消するのは香りのある食材で、オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類が効果的です。
また、しし唐やピーマンなどの緑黄色野菜や、お酢や梅干しなどの酸味のある食材は肝の機能を整えるのに役立ちます。
そして春の気滞を解消するにはリラックスする時間が必要なので、ジャスミンティーなどの香りのあるお茶でゆっくりするのがお勧めです。
春になると代謝が上がりテンションが上がりやすくなりますが、適度にリラックスする時間の確保も大切です。
また、色々な料理に柚子やレモンを絞るのも春の気滞を解消するのにお勧めの食べ方となります。
自律神経を整えるツボ押し
気滞の解消にお勧めのツボが肝臓への血流を高める太衝(たいしょう)で、足の甲の親指と人差し指の骨が交わる窪みにあります。
太衝は強い刺激はダメなので、親指の腹を使って優しく円を描くように刺激します。
1回につき30秒から1分程度の刺激を寝る前に行う事で、睡眠中に肝臓の修復が行われて肝臓が元気になります。
睡眠の質を高める事は自律神経も整えて、筋肉の緊張を緩めるので首の痛み起こりにくくなります。
肝を整える事は気滞の解消を促すことにつながり、睡眠の質が高まると自律神経も乱れにくくなります。
大切なのは頭に熱をこもらせない事なので、微熱のような症状を感じる時にもお勧めとなります。
まとめ
春は気圧と寒暖差で不調が起こりやすくなります。
肝の亢進による気滞を解消するには柑橘類が効果的です。
お勧めのツボは太衝で肝の機能を整えます。