加齢に伴い身体の弱りを感じていませんか?
「腰が痛みやすくなった」
「足がむくみやすい」
「身体が疲れやすい」
こんな悩みが増えたなら腎が弱っているかもしれません。
今回のブログを見れば腎の弱りで起こる症状と原因、元気にするための筋トレと薬膳が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
腎の弱り
腎臓の一番の役割は老廃物の排泄ですが、加えて体温や血圧の調節も行っており弱ると腰痛などの原因になります。
東洋医学の腎は副腎という臓器も含んでおり、そのためアドレナリンやコルチゾールなどのホルモンを使って身体を調節しています。
腎は冷えに弱い臓器なので、身体を冷やし過ぎると排泄や体温調節などの機能が低下し浮腫みや倦怠感を起こします。
さらに老廃物の排泄は酸素を大量に消費するので、酸素不足の状態でも腎の機能は低下するのです。
体温調節が下手になる事で多くの場合で冷え性で寒がりになりますが、体温が上がって熱中症になる場合もあります。
また、腎は生殖器系とも関係があって女性ホルモンのエストロゲンは腎臓を守り、腎機能の低下はテストステロンの減少も招くので更年期に弱りやすい臓器です。
下半身の筋トレ
腎機能は下半身の筋肉と関係があり、下半身の筋力が低下すると老廃物が溜まってむくみやすくなります。
老廃物が溜まってむくんでいると、足を指で押したときに跡が残りやすくなり朝に目立つようになります。
腎疾患の患者さんには筋トレと有酸素運動が推奨され、下半身の筋力をアップさせることは腎の回復につながります。
特に下半身の筋肉量は全身の約70%と多く、基礎代謝を高めるのにも役立つので腎が冷えないように守ってくれます。
スクワットは週に3日ほどでも効果があり、1セット10回を3セットほど行うのがお勧めです。
基本的に腰は落とした方が効果は高まるので、太ももが床と平行になるくらいまで腰を落とすのが効果的です。
腎の薬膳
腎は塩分を含むミネラルが必要な臓器で、薬膳としては黒豆や黒ゴマ、黒キクラゲなどの黒い食材が大切になります。
また、腎は寒さに弱りやすい臓器なので冬に弱く、冬は特に身体を温める食材と塩分が必要になります。
他にも腎の機能を高める食材には枝豆やキャベツ、カツオなどがあり、体温や血圧の調節を助けてくれます。
身体が冷えて腎機能が低下している時にはニラやエビ、杜仲茶などがよいとされます。
基本的に魚介類などは腎を助けてくれる食材で、ミネラルの補給に役立ち老廃物の排泄を促します。
また、生姜や葱、ニラ、ニンニクなどの血流を高める食材を使うことも有効で、これらと魚介類を合わせて使うと効果がアップします。
まとめ
腎は加齢に伴い弱り、弱ると体温や血圧の調節が下手になります。
腎を元気にするのは有酸素運動とスクワットです。
腎の薬膳としては黒い食材や魚介類がお勧めです。