夏に動悸を感じた事はありますか?
「急に動悸がする」
「寝ていたら動悸がした」
「不安も強くなる」
こんな症状は夏の暑さで心臓が弱っているかもしれません。
今回のブログを見れば不安や動悸が起こるメカニズムと、夏を元気に過ごす薬膳が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
不安や動悸が起こる毒のサイン
不安や動悸が起こる原因の一つにパニック障害があり8月頃に悪化しやすく、男女で見ると女性の方が男性よりも2~3倍多いと言われます。
パニック障害の原因の一つがノルアドレナリンの過剰な分泌で、女性ホルモンのエストロゲンが減少するとノルアドレナリンが分泌されやすくなるのです。
そしてエストロゲンはストレスによって減少しやすいので、普段からエストロゲンのバランスを保つ事が不安や動悸を予防するポイントになります。
東洋医学では不安や動悸は心の弱りが原因とし夏に発症が多くなりますが、血管を柔らかくして心臓の負担を減らすエストロゲンの不足も問題視します。
エストロゲンをコントロールするのに大切なのが運動と食事、睡眠で、夏の暑さを乗り越えるのに必要になります。
リラックスできるくらいの有酸素運動を行い、心臓の負担を減らす食事と質の高い睡眠を心がける事が不安や動悸の予防につながります。
自律神経を整える呼吸法
リラックスるするために必要なのが自律神経を整える呼吸法で、ヨガでは片鼻呼吸法が注目されています。
ヨガでは左鼻が陰のエネルギーの通り道で、右鼻が陽のエネルギーの通り道と言われています。
普段の鼻呼吸で右鼻が詰まっている人は交感神経の働きが悪く、左鼻が詰まっている人は副交感神経の働きが悪いと言えます。
そのため、両方の鼻の通りを高める事で自律神経を整える事が可能となるのです。
やり方)
- 指で右鼻を抑え、左鼻から息を吐く
- そのまま左鼻から息を深く吸う
- 次は左鼻を抑え、親指を外した右鼻から息を吐く。
- 右鼻から息を深く吸う
この流れを慣れるまでは6秒ずつくらいで繰り返し、慣れてきたら吐く方を2倍くらいの長さにするのがポイントになります。
毒をためない夏の食養生
心を弱らせやすいのが夏の暑さで、東洋医学では熱毒と呼ばれ熱中症の原因とも考えています。
そんな熱毒を解消するのに大切なのは身体の熱を冷まし、潤いを補給して過度な汗を抑える食材となります。
身体に溜まった熱毒を解消して潤いを与えてくれるのが、トマトやキュウリ、ナスに豆腐などに豚肉もあります。
特に豆腐は女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンが豊富なので、過度な発汗を抑えて身体の潤いを保つ効果が期待できます。
豆腐に夏野菜を加えたサラダは熱毒の解消にピッタリで、ポン酢などでさっぱりと食べれば心臓の負担を減らしてくれます。
夏に人気の冷奴は胃の熱も冷まして汗を抑える効果があるので、夏を元気に過ごすのに役立つ食材です。
まとめ
夏の暑さは心臓を弱らせ不安や動悸の原因となります。
リラックスして心臓の負担を減らすのに片鼻呼吸はお勧めです。
夏を乗り切るのに必要なのは熱を冷まして汗を抑える夏野菜や冷奴になります。