梅雨や残暑の時期にアレルギーが酷くなっていませんか？
「唇が腫れた」
「喉が痛くなる」
「肌が痒くなった」
梅雨や残暑の時期にアレルギーが悪化するのは水滞が原因かもしれません。
今回のブログを見れば時期によって増える水滞の原因と、解消のための薬膳が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
水滞タイプの問題
水滞は痰湿（たんしつ）とも呼ばれ、体内に余分な水分や老廃物が溜まった状態でアレルギー症状を悪化させる要因の一つとされます。
水滞は水分代謝の低下が原因で起こり、水分代謝を司る脾・肺・腎の機能が低下することで起こります。
主な原因は身体の冷やし過ぎや運動不足、食べ過ぎなどの複数の要因が絡み合って起こり特に梅雨や残暑の時期に増えてきます。
中でも水分を巡らせる肺と、老廃物の排泄を行う腎が運動不足から呼吸が浅く酸欠状態となる事が最も大きな原因となります。
また、体内の水分量が多い子供の時や、加齢に伴い水分量が減少した高齢者も水分代謝が悪い傾向にあります。
水滞の解消に大切なのは、筋肉を刺激して代謝を高めて老廃物の排泄を促す事になります。
水滞の薬膳
老廃物の排泄を促す食材は夏野菜が多く、キュウリやトウモロコシにナスなどは尿から老廃物の排泄を促します。
ただし、身体が冷えていると老廃物の排泄に支障をきたすので、寒い時期は火を通した料理でいただくのがお勧めです。
夏野菜でもスープや炒め物で食べると身体を温め、脾・肺・腎を元気にして水分代謝を高めるのに役立ちます。
また、辛味も水分代謝を高めるのに役立ち、発汗を促し代謝を高めて体温を上げることで水滞の解消を助けてくれます。
胃腸が弱い人は辛味はほどほどにすべきですが、平気な人には辛味はお勧めの成分となります。
大切なのは体温を下げない事なので、夏以外は夏野菜を温かい状態で食べるのがポイントとなります。
自分の体質を知ってケアの方針を決めよう
東洋医学で重視しているのは体質であり、自分の体質に合った対処でなければ思うような成果は期待できません。
ただし、気虚や気滞は同時に起こる事もありますし、気虚と水滞も同時に起こる事があります。
その他の状態も体質によって起こりやすいものはありますが、それ以外も一時的に起こるという場合もあります。
大切なのは季節や体調によって対応を変えてみる事で、やってみて症状が変わらなかったり悪化したりする時は対応を変えましょう。
基本的に起こりやすい症状は決まってきますが、季節や体調によっては例外が起こる場合もあります。
そのため、普段から食事や運動、睡眠に気をつけると同時に、自分の体調を振り返る習慣こそが重要になります。
まとめ
水滞は脾・肺・腎の機能低下で老廃物が溜まって起こります。
水滞を解消するのは夏野菜ですが、夏以外はスープなど温かい料理で食べましょう。
大切なのは自分の体質や季節などを踏まえて対処する事です。