胃もたれは単なる食べ過ぎだと思っていませんか?
「食べ過ぎて苦しい」
「油物を食べ過ぎたか、、」
「飲み会が続いたからなぁ」
こんな経験は誰にでもありますが、意外と原因になりやすいのが姿勢です。
今回のブログを見れば消化不良の原因と食事の際の正しい姿勢のメリットが分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。
ダメな姿勢とは
食事の際の消化力は姿勢の影響を大きく受けており、猫背だと胃や腸が圧迫されているので食べ物がスムーズに入っていきません。
足を組んだ姿勢なども骨盤の傾きから腸が変形した状態になり、食べ物をうまく消化できなくなります。
若い時は姿勢が悪くても筋肉が柔らかいので大きな問題にはなりませんが、加齢に伴い猫背などの姿勢は消化不良の原因となります。
内臓は本来の位置にある事で機能を発揮しますが、猫背などの姿勢は胃の位置が下がり胃下垂となります。
特に猫背は胃腸をコントロールする腹腔神経叢に影響するので、胃腸の消化不良を招いて腹痛だけでなく下痢や便秘の原因ともなります。
また、骨盤の傾きは自律神経にも悪影響があるので、血流の悪化から他の内臓の機能低下まで招くのです。
加齢による変化
きちんとした姿勢をしていても身体は徐々に変化し、年齢とともに油物などで胃もたれが起こりやすくなります。
油物で胃もたれが起こるのは肝臓からの胆汁の分泌量が減るからで、油物が大量に胃に停滞すると胃は動けなくなり胃もたれを感じるようになるのです。
また、胃に食物が停滞した状態では過剰に胃酸が分泌され逆流しやすくなり、逆流した胃酸などが原因で食道で炎症が起こりやすくなります。
さらに噛む力や飲み込む力も加齢によって衰えるので、十分に細かく砕かれなかった食物は胃に停滞しやすくなります。
胃もたれを感じ始めるのは40歳前後が多く、朝起きた時に胃の中に前日の食事が残っていると感じる人が増えてきます。
多くの人は食べ過ぎが原因と思いがちですが、実際は加齢に伴う姿勢の変化なども悪影響しています。
食事の際の姿勢
加齢に伴い姿勢を維持する筋肉が衰えてくると、気づかないうちに猫背で食事をしている事が多くなります。
食事の際の正しい姿勢はテーブルに対して平行に座り、少し前傾姿勢を取りあごを軽く引いた状態です。
椅子には深く腰掛けますが、背もたれは使わずに背筋を伸ばして足の裏面は全て床に付けましょう。
姿勢が悪いと歯のかみ合わせも悪くなり、よく噛んで食べづらく満腹感が得られず食べすぎにつながります。
加齢に伴い胃腸の消化吸収力は低下するので一度に大量の食事をする事は避けた方が無難で、食事の際には意識して咀嚼する事も大切です。
姿勢を正して食事をするだけでも胃腸が働きやすく消化吸収力も高まり、胃もたれなどの消化不良は起こりにくくなります。
まとめ
猫背は消化吸収力を低下させます。
加齢に伴い消化吸収力は低下するので、姿勢を正す重要性は増してきます。
きちんと姿勢を正して食べ過ぎずよく噛むことが消化不良を起こさない秘訣となります。
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