百日咳の原因と予防法

咳が長引く原因を知っていますか?

「風邪じゃないのに咳が続く」

「出だすと止まらない」

「2週間以上は続いている」

こんな症状は百日咳かもしれません。

今回のブログを見れば百日咳の原因と予防法が分かります。

今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします

百日咳とは

百日咳とは百日咳菌という変わった菌による感染症で、咳発作が起こり咳が鎮まるまで約100日間ほど続くことが病名の由来です。

百日咳は乳幼児に多く6ヶ月未満の乳幼児は命の危険もある危険な感染症ですが、大人は重症化する事は稀で放っておいても落ち着きます。

診断が難しいのが特徴で家族内や学校での集団感染が毎年報告され、2006年ごろから増加傾向に転じ成人患者数も増えていると言われます

百日咳は飛沫感染なので、咳が出たらまずマスクをしてほかの人に感染させないようにするのが大切です。

ちょっとした刺激で咳は出やすく、冷たい風や乾燥した空気などにも誘発され空咳が出て呼吸するのも大変になります

基本的に乳幼児は百日咳の感染を防ぐためにワクチンを受けていますが、生涯免疫では無いので大人になってから何度もかかる人もいるのが特徴です。

かかりやすい人の特徴

呼吸は肺が伸び縮みして酸素と二酸化炭素を交換することで行われますが、肺自体には自力で伸び縮みする機能はありません。

息を吸って肺が伸びるときには横隔膜と外肋間筋の両方が縮み、息を吐くときには筋肉が緩んで肺が縮みます。

呼吸は大きく分けると横隔膜が主体の腹式呼吸と外肋間筋が主体の胸式呼吸があり、胸式呼吸をしやすいのは女性の方が多く百日咳にかかりやすいのも女性です

そのため胸式呼吸が百日咳の原因の一つと考えられ、運動不足で腹式呼吸をしていない人に百日咳は多いと考えられています。

咳をし過ぎて外肋間筋が硬くなると自律神経を乱す原因となり、自律神経が乱れることで余計に咳は鎮まりにくくなります。

そのため腹式呼吸を意識して自律神経を整える事は百日咳の予防に有効と言えるのです

腹式呼吸をするには

百日咳の予防には普段からマスクとうがいをする事が基本で、喉を潤すために水分の補給も大切です

また、ハチミツは喉を潤すのでお勧めですが、乳幼児にはボツリヌス菌のリスクがあるのでハチミツは控えましょう。

腹式呼吸は普段から意識をする事が大切で、練習をする事で習慣になるのでやり方を紹介します。

やり方)

  1. 背筋を伸ばして鼻からゆっくり息を吸い込む
  2. 吸う時におへその下に空気を溜めるようにお腹を膨らます
  3. 口からゆっくり息を吐き出す
  4. お腹を凹ませながら吸う時の倍くらいの時間で吐く

普段から胸式呼吸が優位な人は息を吸う時に肩が上がったり胸が膨らんだりするので、練習をする時はお腹以外が動かないように意識をしましょう

東洋医学では呼吸の仕方を変えることで免疫力が高まるとしているので、普段から咳が出やすい人はぜひ実践してみて下さい。

まとめ

百日咳は大人は重症化はしませんが長引きます。

百日咳にかかりやすいのは女性で胸式呼吸が原因と考えられています。

普段から腹式呼吸を練習する事は感染症の予防に有効なのです。

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