ヘバーデン結節に最も重要な対処法を知っていますか?
「痛いから痛み止めを飲んでいる」
「腫れているからテーピングをしている」
「なるべく手を使わないようにした」
こんな対処は極めてその場しのぎです。
今回のブログを見ればヘバーデン結節の根本的な原因と対処法が分かります。
今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします
ヘバーデン結節とは
ヘバーデン結節とは45~54歳くらいの女性に現れやすい指の腫れや痛みが起こる疾患です。
始めのうちは曲げる時に痛いくらいだったのが、時間とともに進行して何もしなくても疼いたり腫れて指が曲げづらくなったりします。
へバーデン結節になる人は代謝が低下しており、関節に十分な滑液を運べないか関節に老廃物が溜まっているために起こります。
そのため指だけをマッサージやストレッチをしても腫れが収まらず、一時的にマシになっても何度も腫れて痛むのです。
そもそもの原因は身体が水分不足の状態で巡りが悪くなっている事で、空調設備に囲まれていると水分不足を感じにくく巡りが悪い状態になりがちです。
現代人の多くは慢性的な水分不足の状態にあるのが特徴で、厳密には軽く喉が渇くだけでも身体は軽い脱水状態だと言われます。
東洋医学では
東洋医学では同じ症状でも全てが同じ原因だとは考えず、違う症状でも原因が同じなら同じ施術をすることがあります。
これを「同病異治、異病同治」と言い、ポイントとなるのが東洋医学の基準となる寒熱や虚実になります。
身体が熱している時は強く腫れあがり身体の過活動が原因の実として、身体が冷えており関節がぶよっと腫れている時は身体の機能が低下している虚と考えます。
へバーデン結節が更年期の女性に起こりやすいのは、更年期による代謝の低下で虚が原因と考えられます。
東洋医学では気という言葉で代謝を表現し代謝の低下を気虚と呼び、若くてもへバーデン結節が起こるというのは気虚のせいなのです。
東洋医学ではへバーデン結節以外の症状にも注目し、実の時は頭痛や肩こりなどを抱えている人が多く、身体が冷えていて虚の時は腰痛や足のむくみなどが顕著な人が目立ちます。
対処法は水分
虚実の調節に必要なのが実は水分で、水分の摂り方で虚にも実にもなるのです。
実の人は水分を多めにとってどんどん排泄するのが大切ですし、虚の人は定期的に白湯を飲むのが大切なのです。
水分を摂るのが苦手な人もいますが、水分をとる癖がついてくると喉の渇きを感じやすくなって初めは飲みにくくても徐々に飲みやすくなります。
まずは朝に一杯の白湯を飲む習慣をつけて、理想は体重の3%にあたる水分を白湯の形で飲み体重が60㎏の人で1.8ℓくらいの計算です。
必ず飲まないと治らない訳ではありませんが、普段から水分をしっかりと飲めている人は代謝が高まり虚実の解消に役立ちます。
水の飲み過ぎを心配する人もいますが、それは体重の5%以上も飲んでいる場合がほとんどです。
ちなみにカフェインやアルコールを摂取している人は、利尿作用から水分不足に陥りやすいので少し多めに摂りましょう。
とは言っても、何か新しいことを初めて不調になるなら中止しましょう。
東洋医学の考え方では、やってみて問題があれば中止して身体にあっていれば続行するという柔軟な考え方が重要としています。
まとめ
ヘバーデン結節は水分不足が根本的な原因となります。
解決に必要なのは虚実を見極めて適切な水分を補給する事です。
飲んでみて調子が整う水分量を見極めて補給するようにしましょう。