呼吸がしづらいと感じたことはありませんか?
「息苦しい」
「深く息が吸えない」
「身体が緊張している」
身体の状態によっては深呼吸が出来なくなります。
今回は呼吸がしづらくなる原因と対処法について解説します。
当院は東洋医学の理論に基づいて呼吸をしやすくする姿勢について解説するので、良かったら最後までお付き合いください。
呼吸がしづらくなる巻き肩
呼吸がしづらい原因に巻き肩があり、巻き肩とは左右の肩が前方内側に入り込んでいる状態で本来なら耳の直線上にあるはずの肩が耳よりも前方に出ています。
肩の位置は呼吸に影響し、肩が巻かれて脇を固めた状態だと呼吸がしづらくなります。
肩というのは鎖骨と肩甲骨の影響を受け、肩甲骨と鎖骨に上腕骨がくっついている状態です。
そんな肩を動かす筋肉の一つが大胸筋で、大胸筋は物を持ったり抱き抱えたりする動きをしながら肋骨を持ち上げて呼吸の手助けもしています。
巻き肩になると大胸筋が縮んだ状態となり、大胸筋が縮んだ状態では肺は伸び縮みがしづらいために呼吸しづらくなります。
巻き肩の状態は猫背と厳密には同じではありませんが、肩甲骨や背骨の位置などは似ていて呼吸をしやすくするには肩甲骨の位置が重要になります。
肩甲骨とは
肩甲骨とは背中にある逆三角形の平らな骨で、鎖骨や上腕骨とつながり肩関節を形成しています。
胸郭を形成する肋骨の上を滑るように動くので、関節のような動きをしていることから肩甲胸郭関節(けんこうきょうかくかんせつ)とも呼ばれます。
肩は肩甲骨と連動して動くので、肩甲骨を動くための土台となる背骨と肋骨、胸骨で構成される胸郭の影響も受けています。
胸郭の状態は肩甲骨の位置に影響し、猫背の姿勢のように背中が丸くなっていると肩甲骨は正しい位置より外側に引っ張られます。
猫背のまま肩甲骨を背骨に引き寄せようとしても、正しい位置には寄せられず肩甲骨が外側にあることで余計に肩が前に出て背中が丸くなってきます。
さらに骨盤が後傾する事でも肩甲骨は外側に引っ張られるので、東洋医学では肩の位置だけを戻すのではなく肩が自然と本来の位置に戻ることを目指します。
巻き肩を解消する体操
巻き肩を解消して呼吸をしやすくするのに大切なのは、肩甲骨だけでなく背骨から骨盤に加えて動かす事です。
肩甲骨が動くときには背骨や骨盤も同時に動いているので、同時に動かしながら呼吸をするのが巻き肩の解消に効果的なのです。
やり方)
- 背中が床に垂直になるように手と膝をつき四つばいになる
- 四つばいの姿勢から背中を丸めるように天井へ引き上げ息を細く吐きながら、おへそをのぞき込む
- 今度は息を吸いながら背中を反らし、頭は天井を見るように目線を上げていく
両手で床をじんわりと強く押していき骨盤から背骨を動かしていって、肩甲骨の動きも意識しましょう。
交互に繰り返して10回を目安にまずは3セット行いましょう。
巻き肩で呼吸がしづらいと感じる人には効果的な体操なので、ぜひ実践してみて下さい。
まとめ
呼吸がしづらくなる原因には巻き肩が潜んでいます。
巻き肩になる原因は肩甲骨にあり、背骨や骨盤の影響も受けています。
大切なのは肩甲骨だけでなく背骨や骨盤も同時に動かす事です。
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