「筋肉が痛い」
「身体がこわばる」
「気分が滅入る」
これらはリウマチ性多発筋痛症の症状になります。
リウマチは主に関節が痛みますが、多発筋痛症は筋肉が痛みます。
今回はリウマチ性多発筋痛症の原因と対処法を東洋医学の視点から解説します。
こちらのブログでは様々な不調を解消するのに必要なことを東洋医学の視点から解説しているので、良かったら最後までお付き合いください。
リウマチ性多発筋痛症とは
リウマチ性多発筋痛症は原因不明の炎症性疾患であり、リウマチ性という名前ですが関節リウマチとは別の病気になります。
50歳以上に多く70歳以上からさらに増えてくる病気で、肩周りの筋肉などの強い痛みが特徴です。
発熱や全身のこわばりに加えて食欲不振や体重減少、全身倦怠感に襲われるために抑うつ状態になる人も多くいます。
原因は特定されていませんが加齢によるホルモンバランスの乱れや、ウイルス感染などが引き金になると考えられています。
加えて悪性腫瘍や癌が発症の引き金となる場合もあるため、筋痛症の人は悪性腫瘍の検査を行う事も多くあります。
基本的にステロイド治療が効きやすいので、合併症がなければ病気の経過は割と良好だと言われます。
ただし、再発や再燃が起こりやすいので長期の病気と考えられています。
ステロイドの注意点
ステロイド治療が効果的とは言っても、長期の使用では副作用の心配もあります。
ステロイドには免疫抑制作用や抗炎症作用などがあり、さまざまな病気の治療に使われています。
そんなステロイドは使い始めこそ大きな成果を上げますが、長期の服用を続けていると様々な副作用に襲われることがあります。
まず、免疫力が低下するので細菌やウィルスなどの感染症にかかりやすくなり、治りにくくなったりします。
ステロイドは交感神経を刺激するコルチゾールに似た働きをするので、使用が長引くと不眠症や高血圧、糖尿病などのリスクも高まります。
さらに使用量が多いとコルチゾールを分泌する副腎の機能が低下するので、ステロイドの使用を止めた途端に離脱症状に襲われます。
ステロイドの離脱症状には発熱や倦怠感、吐き気に頭痛などがあります。
東洋医学の対処法
東洋医学の観点でも、リウマチ性多発筋痛症が酷い時にはステロイドの使用も一つの選択肢だと考えています。
ですが根本的な解決としては血液とリンパの流れを高めて、血流障害や浮腫みが起きない身体にする事が重要と考えています。
血流障害を解消する漢方薬としては疎経活血湯(そけいかっけつとう)や桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)などが用いられます。
また、離脱症状による浮腫みを解消するのに五苓散(ごれいさん)という漢方薬が効果があったとされます。
血流障害と浮腫みを解消するにはしっかりと水分を摂って汗をかくことと、身体を動かして流れを高める事です。
基本的にはウォーキングとラジオ体操を組み合わせて普段から流れを高める事が根本的な解決につながります。
痛みがひどく動けない時でも無理のない範囲でストレッチをしておくと流れを高める事につながります。
そういった生活を続けることで多発筋痛症は鎮まりやすいと考えています。
まとめ
リウマチ性多発筋痛症はリウマチとは違って筋肉痛のような痛みです。
ステロイドは効果を発揮しますが長く使うと副作用が現れます。
東洋医学の対処としては血流障害と浮腫みを解消するために、漢方薬や生活習慣を変える事を勧めています。
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