「さっき何をしてたっけ」
「鍵の締め忘れで不安になる」
「急に物忘れが増えた、、」
こんな症状は認知症の始まりを疑います。
ですが、実際は脳の血流が低下しているのが原因で起こる脱水症がきっかけの症状の可能性もあります。
こちらのブログでは様々な不調を解消するのに必要なことを東洋医学の視点から解説しているので、良かったら最後までお付き合いください。
脱水症と脳の関係
脱水症は脳の認知機能にも大きく影響するので、若い人でも脱水症には気をつけないといけません。
高齢者になるほどに身体の保水力が低下するので、若い時よりも脱水症のリスクは高まり認知機能が低下しやすくなるのです。
脱水症の症状には幻覚や幻聴などを起こすせん妄などの症状や、急に日付や場所が分からなくなったりする事があります。
こんな症状が梅雨から残暑の時期にかけて増えてきたら脱水症を意識しましょう。
また、脱水症は睡眠障害の原因ともなるので、夜に眠れない時は温度だけが原因でなく水分不足の可能性もあります。
寝ている時には脱水症になりやすいので、起きた時に痛みやシビレなどの神経症状が起きる時は水分不足が原因の可能性もあるのです。
血圧と脳の血流の関係
水分不足で脱水症になると、血液の量や濃度が低下し血圧が下がります。
水分を十分に補給していれば、血液の量が増え血圧を一定に保つ助けとなります。
血圧が下がりすぎた場合に最初に機能が低下するのが脳なので、水分不足による低血圧では脳の認知機能が低下するのはこういったメカニズムになります。
脳は人体で最も高い位置にあるので、血圧が低すぎると重力に負けて脳まで血液が届かなくなるのです。
そのため血圧を下げる降圧薬の種類によっては認知症のリスクがあると懸念されています。
動脈硬化を防ぐという意味では降圧薬は認知症の予防に有効だという意見もありますが、血圧を下げ過ぎれば脳への血流が阻害されアルツハイマー型認知症のリスクが高まるのは確かです。
大切なのは水分の補給をしっかりと行って血圧を安定させることです。
水分補給の目安
アルツハイマー型認知症の方は水分不足をきっかけに徘徊やイライラなどの症状が出やすくなる事が分かっています。
認知症の症状を落ち着かせるには水分補給が解決策となり、普段から水分補給を行う事は認知症の予防にもつながります。
多くの人は1日に500ml程度でも水分をとっていると思いがちですが、大雑把に計算しても身体が必要とする量は1.2ℓほどです。
水分をとるのが苦手な人は、少ない回数で多い量を摂るのではなく適度な量を小まめに摂りましょう。
特に起床直後は水分を摂りやすいのでお勧めで、それ以外にも食事の前には飲む習慣がお勧めです。
寝ている間は全く水分を摂らないので、血液が濃縮されている分だけ寝起きは飲みやすくなります。
朝に脳梗塞が多いのは水分が不足していることも原因の一つなので、寝る前でも水分は補給しておいた方が良いのです。
基本的に夜にトイレに起きるのは自律神経などの問題なので、コップ一杯くらいは寝る前に飲んでも夜間頻尿の原因にはなりません。
脱水症からのアルツハイマー型認知症が心配だという人はまずはコップ一杯は今までよりも多く飲むのが大切です。
まとめ
脱水症はアルツハイマー型認知症の原因となります。
水分不足の状態は低血圧の原因となり脳の認知機能の低下を招きます。
最低でも1日に1.2ℓほどは水分補給をするために、こまめに飲む癖をつけましょう。
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