食後の胃もたれが起こるようになった。
頭にはモヤがかかったような状態だ。
低血糖の症状を起こして立っていられない。
副腎疲労の症状は多岐にわたり、無理を続けると症状はどんどん悪化します。
原因はいくつかありますが、最も問題となるのは食事です。
こちらでは副腎疲労の原因と解消するための食事のコツについて書いています。
副腎疲労の原因
副腎が疲労するというのは、副腎から分泌されるホルモンが不足している状態です。
副腎から分泌されるのは交感神経を刺激して血糖値や血圧を上げるホルモンです。
ですが、すでに高血糖や高血圧が続いている人は副腎から新たにホルモンを分泌できなくなります。
そのため普段から高血糖や高血圧を起こしている人は副腎疲労になりやすいのです。
普段から甘いお菓子をよく食べる人は高血糖を起こしやすいので注意が必要です。
副腎疲労になると身体の塩分が不足し消化不良を起こしやすくなります。
これは副腎から分泌されるアルドステロンが不足して、胃酸の原料となる塩分の再吸収が低下するからです。
そして塩分の再吸収にはエネルギーが必要なので、エネルギー不足の身体では特に塩分が不足しがちです。
そのため、副腎疲労を起こしているときには消化吸収機能が低下しているので、一度にたくさん食べずに少しずつ分けて食べるのが大切です。
体内のホルモンのバランス
血糖値が急上昇すると血中のインスリンが急激に増えて低血糖になります。
すると今度は血糖値を上げようと、副腎からコルチゾールやアドレナリンを放出するという流れを繰り返します。
この流れが繰り返されることで副腎疲労は悪化するのです。
アドレナリンは肝臓に作用してグリコーゲンを分解させ、コルチゾールはタンパク質を分解させて血糖値を上昇させます。
これらが繰り返されると身体は徐々にエネルギー不足となるのです。
副腎疲労となり甘いものやカフェインが欲しくなるのはエネルギー不足をごまかすためです。
カフェインは脳に働きかけてアドレナリンの分泌を促しますが、エネルギー不足の状態が続くとアドレナリンは分泌されづらくなり意欲が低下していくのです。
副腎疲労を解消する食事のコツ
副腎疲労を解消するには何を食べるかよりも、どのように食べるかがポイントとなります。
食事のポイントには、
- ゆっくりと食べる
- 量は腹八分目にする
- 塩分控えめで薄味を心がける
- 温かいものを食べる
などがあります。
早食いは胃酸の分泌が間に合わず、消化が不十分になり身体の負担となります。
あまり噛まずに食べられるケーキやファーストフードなどは消化不良を起こしやすいので注意が必要です。
多少の消化不良は問題となりませんが、食べ過ぎるていると身体は一気に弱ります。
腹八分目に医者いらずという言葉通り、内臓に負担をかけないためには満腹まで食べないのが望ましいのです。
そして塩分が多かったり味付けが濃いと食べ過ぎる傾向にあるので、満腹感を感じるためには薄味のものを心がけましょう。
冷たいものの摂り過ぎは内臓の働きを低下させるので気を付けましょう。
また、白い食べ物は副腎に良くありません。
白い食べ物とは精製された食品を指し、
- 白米
- 白砂糖
- 小麦
- 牛乳
などが含まれます。
精製された食品はビタミンやミネラルが失われており、消化されづらく排泄しづらい食品と言えます。
逆に玄米や全粒粉の小麦などにはビタミンやミネラルが豊富で、身体のエネルギーを補います。
副腎を強くするのはミネラルをたっぷり含んだ海産物です。
昆布や魚類は不足しやすい塩分の補給にもなるからです。
まとめ
副腎疲労は身体に負担をかけているために起こります。
日々の食生活は特に大きな割合を占めています。
だから副腎疲労を解消するためには日々の食生活を見直すことが大切になります。