「胸が苦しい」
「息切れするようになった」
そんな悩みは心臓の不調で、今日は狭心症の原因ともなる心陰虚(しんいんきょ)です。
うっ血性心不全なども心陰虚に分類されるので解説していきます。
心陰虚とは
心陰虚とは津液(水分)不足の状態です。
身体は老化によって津液が減少していきます。
そのため加齢によってどんどん心臓の負担は増えていきます。
暑い時期には津液(しんえき)が蒸発しやすくなるので一段と津液が不足しやすくなります。
さらに運動不足の人は下半身に津液が溜まる痰湿の状態になるので、心臓の負担はさらに大きくなります。
うっ血性心不全は静脈の流れが滞ることで起こる心不全です。
静脈の流れが滞る主な原因は水分不足である心陰虚です。
心陰虚は、心臓の不調に加えてのぼせ感や口の渇きを伴います。
また、心陰虚になるときは、心臓と腎臓による水分の流れが悪くなる心腎不交も伴いやすくなります。
心陰虚から心腎不交も伴うと、下半身の重だるさや手のひらや耳鳴りなども加わります。
身体の水分は常に入れ替わっており、1日に身体を出入りする水の量は約2,000~2,800mlになります。
約2Lの水分を出入りさせることで、人間は健康を保っています。
生活習慣によって慢性的に脱水状態が続くことで心陰虚は起こります。
さらに加齢ともに筋肉が少なくなると、身体の保水力が低下して腎臓の機能も低下します。
心機能が低下している人は少なからず腎臓の機能も低下しています。
心臓と腎臓の機能が低下した状態が心腎不交(しんじんふこう)です。
腎臓の機能が低下すると老廃物が溜まり、老廃物が溜まると心臓の負担を増やします。
そして老廃物が溜まると、老廃物を排出するのにより多くの水分が必要になります。
そのため、身体に老廃物を溜めている人はより多くの水分が必要になります。
だから心陰虚を解消するためには、まず水分をとって老廃物の排泄を促すのが大切です。
水分不足は不調の原因