気・血・水と五臓六腑の世界!体は小さな宇宙

現代の考え方では、心臓や胃、腎臓などは分けて考えます。

でも東洋医学では、体は一つのつながった世界として捉えます。

そこを巡っているのが気・血・水(き・けつ・すい)であり、それらの巡りを調節するのが五臓六腑(ごぞうろっぷ)と呼ばれる内臓です。

今回は、まず気血水とは何か、次に五臓六腑の役割、そして東洋医学の世界観のメリットについてシンプルに分かりやすくお話しします。

気・血・水とは何か?

東洋医学では人間の体内は自然と同じ流れでできていると考え、その自然の流れを気血水という言葉で表現し不調は気血水の不足や滞りが原因としています

まず、気とはエネルギーであり、体を温めたり動かしたり血や水を巡らせたりします。気が不足すれば疲れやすく意欲も低下し、巡りが滞れば痛みを感じたり精神的にイライラしたりします。

血と水はどちらも液体ですが、血は血管内を流れる成分で栄養分やホルモンなど五臓六腑を潤わせ精神を安定させる役割です。

血の不足は不安や不眠、めまいの原因となり滞れば強い痛みやシミ、クスミの原因となります。

水は血管の外にある水分の総称で、関節の潤滑油や体の冷却水、消化液や老廃物を排泄するための存在として働きます。

不足すれば関節の動きが悪くなり、滞ればむくみや重だるさ、関節の変形につながり気血水は互いに影響しあっています

五臓六腑の役割

東洋医学における五臓六腑は臓器としての役割だけでなく、それぞれが気血水の巡りや感情に結びついているとされます

五臓における肝(かん)は気と血を巡らせ体にエネルギーを巡らせ怒りの感情と関係し、心(しん)は血を巡らせ精神の安定や喜びの感情に関わります。

脾(ひ)は気血水の元となる栄養を消化吸収し、不調が現れれば思い悩みやすくなるとされます。

肺(はい)は呼吸を通じて気と水を巡らせ、免疫力なども担当し悲しみの感情と関わります。

腎(じん)は老廃物を排泄して水を巡らせ、生命力の源を生み出し恐れの感情と関わります。

六腑は五臓を支える役割とされ、お互いが気血水の巡りを通じて体の健康を保つと同時に感情もコントロールしていると考えます

東洋医学の世界観のメリット

現代医学における体の不調は体のどの部分が悪いかを見つける事が重視され、自然界で言えば枯れている樹木があれば樹木に問題があると考えます

ですが東洋医学では、樹木だけでなく土壌や気候、そして周囲の環境全体を見渡して問題を考えます。

これが気血水の考え方であり、特定の部分だけの問題としては捉えないからこそ原因不明という発想は無くなります。

例えば、頭痛がありイライラしやすい人は肝が弱り気が滞っていますが、そもそも過労から気と水が不足し気が巡りにくい状態になっていると考えます。

そうなると気が滞っている部分だけでなく、生活習慣と巡りに関係する脾や肺、腎などの状態もポイントになります。

だから根本的に解決しようと思えば、巡らせたり不足を補ったり、余分な物を排泄するための具体的な調整や生活習慣の提案が出来るのです

まとめ

気血水の巡りに五臓六腑の役割は、さながら宇宙の物理法則のような存在です。

どこかの部分に問題があるのではなく、全体を通して問題がある部分を巡らせたり補ったりします。

この世界観を持つだけで健康の見方が変わり、不調を感じた時に具体的な対応が可能となるのです。

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