心不全と聞くと「心臓が弱っている」「年齢の問題」と思われがちです。
ですが東洋医学では、心不全は心臓だけの問題ではないと考えます。
今回は、
東洋医学から見た心不全
血虚や血滞が心に与える影響
季節ごとの養生ポイント
この3つの視点から心(しん)という臓器を守るヒントをお話しします。
東洋医学から見た心不全
東洋医学での心は血を巡らせるだけでなく、意識や感情を司る臓器とされます。
そもそも心不全と呼ばれる状態は、現代医学では心臓による血液循環の機能が低下している状態です。
ですが、東洋医学から見れば脾・肺・腎などの他の臓腑との連携が上手くいってないと考えます。

東洋医学では臓器は単独で働いているのではなく、常に連携して働いていると考えます。
そのため、息切れや動悸、胸痛だけでなく、不安感や不眠、集中力低下なども連携が上手くいってない症状と捉えます。
大切なのは血を循環させる心の働きだけでなく、血が循環しやすい体作りこそが心不全の解消に役立つと考えます。

血虚や血滞による影響
心不全の背景として多いのが、東洋医学から見れば栄養が不足した血虚と巡りが滞る血滞です。
血虚とは心を動かすエネルギーが不足している状態で、動悸や不安、不眠の原因となり疲れると症状が強まります。
血滞は血が巡りづらい状態なので、胸の圧迫感や痛み、息苦しさなどを伴い冷えると悪化します。

つまり現代医学では心不全という表現の症状が、東洋医学では血虚と血滞に分類されているのです。
そして血虚と血滞は体質によって起こりやすい原因が違い、原因が違えば整え方は大きく変わります。
また、東洋医学が重視しているのは季節性の要因で、季節が変わればまた対処も変わってくるのです。

季節ごとの養生法
東洋医学では季節の影響が心に直接作用すると考え、季節によって様々な影響があります。
春は自律神経が乱れやすく、血虚から動悸や不安が出やすいので普段から深呼吸をして生活リズムを一定にしましょう。
夏は暑さで心と脾が弱りやすい季節なので、無理しすぎると消耗して血虚と血滞を同時に起こすのでこまめな休息を最優先にしましょう。

秋は乾燥により肺が弱り血虚と血滞が進みやすいので、水分と栄養を補給し適度に運動する事が大切です。
冬は冷えから腎が弱り血滞を起こしやすくなるので、体を温めて守りながら睡眠をしっかりととりましょう。
東洋医学が重視するのは季節に逆らわず生活をする事で、季節に合わせた生活をすれば心の負担は減り不調は起こりにくくなります。

まとめ
東洋医学から見る心不全は、血の栄養と巡りが季節と深く関わっています。
大切なのは心だけを整えるのではなく、体全体を同時に整える事です。
季節に合わせた日々の養生が、他の臓器と一緒に心を守る事につながります。




































