東洋医学の陰水タイプは存在感はあるけど派手さはなく印象に残るタイプです。
腎と関わりが深い陰水タイプは、落ち着きがあり物事をじっくり考える知恵者タイプですが、冷えや疲れを感じやすい体質です。
性格的には心身のエネルギーが不足すると、不安感や無気力さに悩まされることもあります。
今回は、そんな陰水タイプの特徴や不調のサイン、そして毎日の生活でできる養生法についてお伝えします。
陰水タイプの特徴
陰水タイプは体温が低めで腎が弱りやすいタイプで、内向的で控えめなのが特徴です。
腎の弱りから老化が早く出やすいので、若い時から白髪があり少し老けた印象を与えることもあります。
あまり表に出るのを好まず、行動する前にじっくり考える慎重派なので臆病に見られることもあります。

体力はありませんが粘り強さがあるので、一度決めたことはコツコツ続けられる探求心の強いタイプです。
性格的には不安になりやすく、自己防衛の本能から攻撃的になることもあり孤独を好む一面もあるのが特徴です。
繊細な感受性を持っているのでクリエイティブな分野で活躍する人もいれば、人を導く教師などの職業につく人もいます。

起こりやすい不調
陰水タイプに多い不調は水分代謝が関係し、水の巡りが停滞してむくんだり頻尿などの尿のトラブルを抱えやすくなります。
また、疲れやすいのが特徴で、長時間動くのは苦手で回復にも時間がかかります。
加えて冷え性の傾向があり、下半身が冷えると腰や膝のだるさや痛みを起こしやすく、女性なら生理不順や不妊傾向もあります。

むくみがひどい時は集中力も低下してボーっとしやすく、記憶力の低下や耳鳴りも現れます。
また、精神的にも不安感が強くなり、落ち込んだり孤独感を感じやすくなる時は体が冷えています。
身体が冷えるとむくみやすく、むくむ事で冷えやすくなる悪循環に陥るので冷えを感じたら要注意です。

陰水タイプの養生法
陰水タイプは基本的に身体を温めて巡りを高めることが大切なので、腹巻などの冷え対策が基本となります。
普段から入浴などで体を温めて、体を冷やす冷たい飲み物や生の食材は避けたほうが無難です。
腎を補う食材としては黒豆や黒ごま、黒きくらげ、昆布に山芋、栗などがあり、さらに体を温める生姜やニンニク、葱やシナモンがお勧めです。

生活習慣では睡眠の確保が重要で、夜はしっかりと眠って腎を元気にする事がポイントです。
激しい運動は疲れが残るので、ウォーキングや階段の昇り降りなど下半身を刺激して巡りを高めるのが大切です。
疲れが溜まると不安や孤独感を感じるので、無理に頑張りすぎず瞑想や深呼吸などで心を落ち着けるのもお勧めです。

まとめ
陰水タイプは控えめで表には出たがらないタイプです。
体調を崩すのは冷えてむくんでいる時になり腰痛や耳鳴りが現れます。
まずは睡眠をとって体を温めると元気になります。
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