東洋医学から見た食物アレルギーの原因と対処法

食事の後にアレルギーが出た事はありますか?

「唇の周りが腫れた」

「喉がかゆくなった」

「身体に蕁麻疹が出た」

こんな症状が食物アレルギーですが、いつも出るとは限りません。

今回のブログを見れば食物アレルギーが起こるメカニズムと、予防法が分かります。

今回も東洋医学が大好きな鍼灸あん摩マッサージ指圧師の福原がお送りします。

東洋医学から見た食物アレルギー

食物アレルギーの症状は蕁麻疹にかゆみ、発赤などが現れたり、咳や呼吸困難などの呼吸器症状、下痢や嘔吐などの消化器症状が現れることもあります.

東洋医学から見れば呼吸器症状は喘息の時と同様に脾・肺・腎の問題があり、下痢の場合なら熱がこもるか冷えが原因で起こります

蕁麻疹は余った水分が皮膚に浮き出ている状態とされるので、水分の滞りがきっかけで起こると考えられています。

いずれにしても身体の水分を巡らせるエネルギーが不足しているのが主な原因で、過労によって消耗していたり補給が間に合っていないと考えます

そのため東洋医学では、普段から水分の巡りを高めておくことが食物アレルギーを予防するのに役立つと考えています。

気虚の影響

気虚とはエネルギーが不足している状態で、食物アレルギーと直接の関係は無いとされています。

ですが、気虚の状態では水分を巡らせる力が弱いので、アレルギーによる炎症が起こりやすくなります。

特に肺の気が不足している時ほど水分が滞りやすくなるので、食物アレルギーを起こさないためには普段から肺を鍛えておく必要があります

肺は日中には運動して呼吸数を増やし、夜は十分な睡眠を確保して穏やかに呼吸をする時間を作る事で元気になります。

普段から運動不足と睡眠不足が重なっている人ほど肺気虚になりやすく、そのせいで水分が滞ると食物アレルギーが起こりやすくなるのです

アレルゲンとなる食事に気をつける事はもちろん大切ですが、普段から肺が弱らないように気をつける事も大切になります。

肺と腸、皮膚や免疫の深いつながり

東洋医学では肺と大腸は密接な関係にあり、肺が弱い人は大腸も弱い傾向にあると考えています。

そして皮膚や免疫との関係が深いのも大腸で、大腸の腸内細菌が免疫細胞を活性化させています

最近の研究で分かったのは葛根湯を飲むと腸管粘膜の免疫系の過剰亢進を抑制するという事で、結果として食物アレルギーの症状が抑制されました。

腸管粘膜の状態は腸内環境に左右され、腸内環境を作る腸内細菌の状態が免疫に大きく影響しているのです。

食物アレルギーは免疫の過剰反応と言われるので、免疫細胞に影響を与える腸内環境が重要と言えるのです。

東洋医学では腸内細菌のエサとなる食物繊維を多く含む野菜や海藻、果物と、善玉菌を増やす味噌や納豆などの発酵食品を勧めています

まとめ

食物アレルギーは脾・肺・腎の機能が低下する事で起こります。

水分の巡りを高めるのは肺の気で弱ると水滞が起こります。

東洋医学では免疫を左右する腸内環境を整えるのに食物繊維と発酵食品を勧めています。

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